古の街道「島々谷〜徳本峠越え〜上高地」& ヴィオラ・コンサート

【場所】
2015/10/24-25 島々谷〜徳本峠越え〜上高地)

【ルート&時間】
10/24 6:00島々→8:30二股→13:00岩魚小屋→16:00徳本峠小屋
10/25 7:00徳本峠小屋→8:30明神→上高地→13:30ト伝の湯

【コメント】
1896年(明治29)に上高地を世界に広め、日本近代登山の父と称されたW・ウェストン氏。
当時は案内人/上條嘉門次と共に島々谷から徳本峠を越えて上高地へという、長い道のりでした。
現ルート(沢渡から上高地へと入山する)が出来てからはその徳本峠ルートは衰退し、今ではごく一部の愛好家しか通らないクラシックルートとなっている。
今回はその歴史を辿るため、島々谷〜徳本峠〜上高地へ古道を通っての登山。

古道ではあるものの整備はしっかり行き届いていて、歴史深い山道をじっくりと堪能。
宿泊した徳本峠小屋では、「ヴィオラダガンバ」の演奏会もあり、ちょっと贅沢な夜を。
ヴィオラのソロはとても重厚感あり、山小屋にふさわしい音色を奏でていました。

また、翌朝の徳本峠から見る穂高岳は、W・ウェストン氏が絶賛した通りの素晴らしい光景が。
標高差1400m、約8〜10時間の長い距離でしたが、来た甲斐がありましたネ。
上高地/明神に入ってからは、先の嘉門次小屋を訪問。
囲炉裏で焼いた香ばしい岩魚とおいしい水で作ったざるそばを食し、しばし至福の一時。

気分良くしたせいか、釜トンネル入口まで歩いて下山。
最後にマニアックな「ト伝(ぼくでん)の湯」に浸かって疲れをとりました。
歴史を巡る登山は、見方も少し変わって、なかなか面白いものですね。


徳本峠の入口 上高地まで20kmと長い道のりのスタート

紅葉に満ちた谷を渡る吊り橋


戦国落人悲話が書かれた石碑

三木秀綱夫人の慰霊石碑も

落ち葉のジュータンを行く

癒される沢の数々

昔の炭焼き窯

架け橋も辺りで休憩

岩魚留小屋に到着

ココでテント泊もイイかも

最後の給水場/ちから水を飲んでひと踏ん張り

ようやく徳本峠小屋に到着

小屋で小さなコンサート