この旅の最大の目的であるスミソニアン博物館の見学、大学生時代からの行きたかった場所のひとつである。 あの頃は受験に開放されほとんど勉強していなかったが、NHKスペシャル「新電子立国」の放送をテレビに釘づけになって見て以来、さらに詳しく知りたいと思い、しばらくは授業にも出席せず大学の図書館にこもって本やビデオ・インターネットで機械・電気・電子等の歴史について勉強したことがあった。
それほどあの番組には引かれるものがあったのだ。パソコンに興味をもち、オタク?になったのもこの頃からだったような。

ちなみにスミソニアン博物館を簡単に説明すると・・・
イギリス人のジェームズ・スミソンがアメリカの国家予算の3分の1にあたる大金を「子供から老人までが、無料で知識を広めることができる施設のために使って欲しい」という遺言とともに、憧れてたアメリカに寄付し、政府はワシントンに15の美術館、博物館、動物園、ニューヨークに2つの美術館、博物館を作った。 その収蔵品は人類の過去から未来への科学・歴史・芸術など、その数はおよそ1億5千万。


スミソニアン研究所
近くの一番古そうなお城みたいな建物はスミソニアン博物館のインフォメーションになっていて、 なかには約6ヶ国語のタッチパネルによる説明やパンフレットがあり設備が十分備わっていた。

博物館のほとんどが無料だということを知り驚きかされる。
国立自然史博物館1
ここでは恐竜の骨、巨大象の剥製、化石類、鉱物標本、昆虫館等が展示されていた。 そのなかでも恐竜の骨や昆虫館は子供にすごく人気があり騒がしかった。

そんな中で自分も興奮し見入ってしまった(笑)。
国立自然史博物館2
体長2.7m、200kgの大イカの標本。

このような巨大生物が存在するなんて・・・信じられません!
国立自然史博物館3
鉱物と宝石のコーナーは大変な人だかりで、ヒカリもの系が好きな奥様・お姉様で大人気でした(笑)。

なかでも世界最大のブルーダイヤモンド「ホープ・ダイアモンド」(45.5カラット)は、悪名高いだけあって、本当素晴しい宝石でした。
国立アメリカ美術館1
規模は世界でも5本の指に入るという巨大美術館で、東館と西館の2つの建物から成り立っている。

古典作品から印象派等が中心の西館はダヴィンチ、ボッティチェリ、レンブラント、ルーベンス、エル・グレコ、ラファエロ、ゴヤ、モネ、ゴッホ、セザンヌなどが。

モダンアート中心の東館はピカソ、ミロ、マチス、ブラックなどが、多数展示されていた。
国立アメリカ美術館2
全部を観て回るのに4時間もかかり、もうヘトヘト。あまりにも広くて館内で迷子になるほど(笑)。

それでも翌日にはもう一度気に行った作品を見に行きました。 無料のなせるわざである。
国立航空宇宙博物館1
航空機の過去から未来、ロケットや航空宇宙科学技術の展示で、子供から大人までに大人気。

右の写真はリンドバーグが太平洋を横断した時の飛行機、本物です。そごいぞぉ、スミソニアン博物館!
国立航空宇宙博物館2
左の写真は人類初の月到達時に使われたアポロ11号の指令船。

船内は大人3人入るのが精一杯、こんな狭苦しいもので月へ行けたのが驚きである!
国立郵便博物館1
200年以上続いているアメリカの郵便の歴史や、切手や手紙、集配に使用されていた車や飛行機、手紙類を仕分けする機械などが展示されていた。

郵便部門としては世界最大の博物館である。国別の世界の切手や絵はがきも展示されており、コレクターにとっては夢の博物館だろう。
国立郵便博物館2
アメリカに郵便という手段が登場したのは1673年、情報集めが目的らしく当時は手紙よりもニュースレターの配達料を安く設定されていたらしい。

また、せっかくの郵便サービスも、肝心の紙は輸入に頼っていて、しかもとても高価なために、手紙を郵送する人はあまりいなかったそうな。
フリーアギャラリー
フリーアという人が集めた中国、韓国、日本の物など東洋美術品。

世界各国の美術品をいろいろ観て来たけど、やっぱり日本のものが一番落ち着く。
サックラーギャラリー
ここでは漢字も美術として認められているのか、数多くの書が飾られていた。

左の写真はパソコンに入力した文字が漢字として表示される単純なもの。芸術とは見方ひとつでけっこう変わるものですね。
国立アメリカ史博物館
米国の歴史の過程で産み出された科学・技術・文化の遺産を凝集した博物館

なかでもT型フォードやベルの試作電話などの本物を目の当たりに!感無量である。