罠師からキツネを頂く

賢くて夜行性のキツネ、銃では狙うのはかなり厳しく、罠にかかることも難しいとされている。
しかし、それが罠にかかったと知り合いから連絡があり、希な動物を頂くことにした。
パッと見て柴犬のように感じられますが、尾っぽが長くて鋭い牙があり、やはりキツネですねぇ〜

キツネはエキノコックス症(寄生虫が肝臓に寄生しておこる病気)が心配、北海道では死者も出ているくらい。
悩んだ末、どんな野生動物でも一度はチャレンジしてみたくて、解体/調理してみた。

肉食のキツネは獣臭が強くて捌くのも一苦労、貴重な毛皮はなめしにするため大事に剥ぐ。
異臭と寄生虫の対策として、4〜5回ほど煮こぼして、灰汁(アク)を取り除くことで対応。
本来の味からは少し遠のきますが、ここは安全に食したいので。



キツネ ゲット


鋭い歯


血抜きして皮を剥ぐ


メニューは「中華スープ」「グラタン」「回鍋肉」の3品に料理。
食感はタヌキと変わらないかなぁ、野生動物だけあって脂肪が少なくパサパサしていて、美味しくなかった。
冬になればもっと脂がのるのかなぁ〜?



キツネの中華スープ


キツネのグラタン


キツネの回鍋肉


<キツネの襟巻き>
解体したキツネの毛皮を使用し、1weekかけてなめしに。
その後、汚れを取り除き、中に綿を入れてキツネの襟巻き完成。
キツネ独特の黄金色のグラデーションが美しいですねぇ。


キツネの襟巻き