わな猟

わな猟には、大まかに分けると、
・「はこわな」
・「くくりわな」
・「はこおとし
・「囲いわな」
と4種類あり、「はこわな」と「くくりわな」とが一般的に使用されています。

タヌキやハクビシンなどを捕える「はこわな」
箱のなかに獣が入り込んで、箱中央の踏み台に乗った際、出入り口が半自動的に閉まる仕掛けになっていて、 餌はバナナやリンゴなどの果物、甘い菓子類、カモやニワトリの骨、ドッグフードなどになります。


はこわな

エサはカモの骨♪

イノシシやシカなどを捕える「はこわな」
イノシシの場合は、これよりも箱が大きくて頑丈になり、餌は米ぬか、イモ、トウモロコシになります。
わなを仕掛けても獲れない場合は、猟場の標的となる獣が普段食べているものを餌として仕掛けると、警戒心すくなくて良いデス。
ちなみにクマ用のわなはコレよりも大きいデス。
クマは冬眠するために、夏以降食いだめして、脂肪を蓄えようとします。
そのため、他の動物に比べて食への執着心が強く、
キャップ場などでは、出没を恐れて人間の食物は残さないようにしています。 

ちなみにハチミツは効果大で、罠で捉えるには必需品です。
参考までに。



イノシシやシカなどはこわな

餌は米ぬかとイモとを混ぜたもの♪

イノシシやシカなどを捕える「バネ式くくりわな」
こちらバネとワイヤーと塩ビパイプでできたもので、踏み板を踏むとバネの力で輪が締まる仕掛けになっています。
また、イノシシの嗅覚は犬の約5倍優れているため、購入したばかりの「くくりわな」は1ヶ月近く土の中に埋めて臭い消しが必要!
わなを仕掛ける際も、服や靴には匂いの残り難いものが最適デス。

仕掛ける場所は獣道で、地元の里山を知り尽くしたわな師で動物の足跡は見つけ難い。
わなを仕掛ける際、手前に小枝を置き、動物が跨いでわなにかかり易くする。
雪が降るまでの短い間にしかできない。
(大抵は有害駆除隊員になっているため、年中できる人が多い)


くくりわな(バネ式)

土に埋めて臭い消ししているところ♪

イノシシやシカなどを捕える「はねあげ型くくりわな」
竹のしなりを利用したわなで、某業者が仕掛けた調査用の仕掛けです。
自然のものを利用しているため、「バネ式くくりわな」に比べて、獣には警戒され難いですね。
さすがプロって感じ。
(人間にはわかるように表札が立っています)


はねあげ型くくりわな