チェロコンサート

題目:宮田 大 チェロコンサート
日時:2022.05.01
場所:高岡市生涯学習センター
曲目:
G.ヘンデル:歌劇「セルセ」よりオンブラ・マイ・フ
G.ビゼー:歌劇「カルメン」よりセギディーリャ
サン・サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」よりあなたの声に私の心は開く
M.ファリア:スペイン民謡組曲
     ムーア人の織物、ナナ、カンシオン、アストゥリアーナ、ホタ、ポロ
G.カッチーニ:アヴェ・マリア
F.トスティ:歌曲アレキアーナ
G.プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」 誰も寝てはならぬ 

曲の解説付きでの演奏は、オーケストラ演奏には無い利点ですね。
曲のイメージが湧きやすく、勉強になります。
また、弾き終わってからも、余韻で結構長くビブラートをかけるのには、驚きました。
チェロ、テニール歌手、ピアノで演奏された歌劇「トゥーランドット」 誰も寝てはならぬは
イタリア/2012 オペラ オン アイスで荒川静香さんが演じた光景が思い浮かびあがり、非常に良かったです。

2009年 第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人として初優勝だけあって 1時間の短い演奏ではありながら、大勢の観客で埋め尽くされていました。
ちなみに使用楽器は、上野製薬より貸与された1698年製A・ストラディバリウス「チャムリー」。

宮田 大 チェロコンサート


題目:佐藤晴真 チェロコンサート
日時:2022.07.28
場所:高岡文化ホール
曲目:
L.ベートーベン:ベートーヴェン :「魔笛」の主題による7つの変奏 変ホ短調 WoO46
F.メンデルゾーン : チェロとピアノのためのソナタ第1番 変ロ長調 Op.45
L.ベートーヴェン :ピアノとチェロのためのソナタ第2番 ト長調 Op.5
F.メンデルゾーン : チェロとピアノのためのソナタ第2番 ニ長調 Op.58

ドイツ/ミュンヘン国際音楽コンクール チェロ部門において日本人として初めて優勝された佐藤晴真さん。
このコンクールは1952年に第1回が開催され今に至る長い歴史があり、声楽、ピアノ、ヴァイオリン、ピアノ・デュオ、
ヴァイオリン・ピアノ・デュオ、木管楽器、金管楽器、打楽器等から、4〜7部門を設定して行われている。

個人的には「L.ベートーヴェン :ピアノとチェロのためのソナタ第2番 ト長調 Op.5」は、チェロとピアノ共に 楽しめる技巧が備わっていて、非常に良かったです。 ベートーヴェンの第一人者 平野昭さんも取り上げられた名曲ですね。 平野昭さん曰く、「作品が書かれた順に聴いていくと作曲家の個性や成長がより詳しく知れる」とかで、
具体的には以下のような認識を持つと分かりやすいとか。

1.ボンでの少年・青年時代(1782-1792)
2.天才ピアニスト時代(1793-1799)
3.作曲家デビュー・傑作の森(1800-1812)
4.不滅の恋人との別れ(1813-1817)
5.最後の10年(1818-1826)

耳が聞こえなくなっても音楽の情熱をもって作曲する様は想像できないね。

なお、佐藤晴真さんが使用する楽器は宗次コレクションより貸与されたE.ロッカ1903年。
ジュゼッペ・アントニオの息子のエンリコ・ロッカ847-1915、バイオリンよりもチェロの方が評価が高い。

佐藤晴真 チェロコンサート


題目:奇跡のチェロ・アンサンブル 2022
日時:2022.12.29
場所:紀尾井ホール
奏者:辻本玲、伊藤悠貴、小林幸太郎、伊東裕、岡本侑也、上野通明
曲目:
クレンゲル:賛歌
グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
R.ワグナー:歌劇ローエングリンから エルザの大聖堂への行進
ボロディン:中央アジアの草原にて
チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」

ベルリンフィル12人のチェリストというのが昔ありましたが、それの日本版。
国内外で活動するチェリストが、年末の時期なら集まれることからこの名前が付いた。
紀尾井ホールの豪華なシャンデリアに負けないくらいの演奏。
バレエ組曲「くるみ割り人形」を6人だけで演奏するところは、良かったですね。

奇跡のチェロ・アンサンブル


題目:ウィーンフィル チェロ アンサンブル5+1
日時:2023.05.05
場所:石川音楽堂 邦楽ホール
奏者:ゲルハルト・カウフマン 、セバスティアン・ブルー 、ミラン・カラノヴィチ、フローリアン・エックナー、ベルンハルト直樹ヘーデンボルク、カリン・ボネッリ(フルート)
曲目:
スメタナ:売られた花嫁より道化師の踊り
リムスキー・コルサコフ:熊蜂の飛行
ラフマリノフ:ヴォカリーズ
ボルヌ:カルメン幻想曲
チャイコフスキー:口ココの主題にようる変奏曲 イ長調作品33

ウィーンフィルのメンバーの演奏を生で聴ける素晴らしい機会、ラフマリノフ:ヴォカリーズのしっとりした演奏はお気に入りになりました。
アンコールの1台のチェロで4人が演奏するパフォーマンス「ボレロ」は楽しかったです。
終わりにサイン会も行われ、充実した時間でしたね。

ウィーンフィル チェロ アンサンブル5+1


題目:上野道明チェロリサイタル
日時:2024.01.17
場所:高岡文化ホール
曲目:
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ 第1番 ト長調 BWV1027
フォーレ:チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 Op. 117
L.v. ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第5番 ニ長調 Op.102-2
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 「雨の歌」 Op.78 (チェロとピアノ編)

2021年のジュネーヴ国際コンクール/チェロ部門で日本人初の優勝を果たされた上野道明さん。
北陸にもよく演奏にいらっしゃていて、今回の能登地震の追悼を込めたオープニングに演奏には
チェロ独特の低音が響いて心揺られましたね。
ちなみに、使用楽器は1758年製P.A.Testore(宗次コレクション)、弓はF.Tourte(住野泰士コレクション)。

上野道明チェロリサイタル