クラリネット

子供の頃よく聞きました童謡「クラリネットをこわしちゃった」、懐かしイイ。
クラリネットはシングルリードで、木管楽器では広い4オクターブの音域をカバーする。
音の発生メカニズムは、リードとマウスピースとの間で開閉により空間に疎密が起こり、音波が生じて音が鳴る。
タンギングも舌の先端をリードの先端当て行う。

サックスもシングルリードだが、クラリネットと運指、吹き方、音色は異なる。
しかし、吹奏楽では持ち替え出来る人が結構いますね、その技術は羨ましい限り。
クラシックではクラリネットはビブラート(音の揺れ)はあまりかけない、ストレートの音がキレイだからというのが理由だが、
ジャズではビブラートは利用されます。

クラリネットと似た形状でソプラノサックスがあるが、クラリネットはボディストレートで芯のある強い音、
ソプラノサックスはボディが曲線で円みのある音が出る。
(トランペットとフリューゲル、オーボエとイングリッシュホーン、トロンボーンとユーホニウムが
そのような似た関係)

本体の材質は一般的にグラナディラという黒くて硬い木で、比重は1.2〜1.3と重く水に沈む。
近年では自然保護の傾向が強くて材料の入手が難しく、代替え材料の
プラスチック製/ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)が多いかなぁ。
以下のケルントナーのクラリネットがそれに当たる。

クラリネットに用いられるリードは原材料のケーンという植物、日本の竹のような感じ。
リード番号2、2.5、3、〜と堅さの指標で数字が上がる堅くなる(2.5と3でもだいぶ違う)。
リードは天然素材のため、1ケース10ヶ入りまとめ買いしても、バラツキがあって力まないと
吹けないハズレもあり、初心者にとっては悩ましいところですね。




クラリネット

音の発生メカニズム

上管

下管

ベル

ケルントナーの印字

クラリネット(右)とテナーサックス(左)のリード装着状態

リコーダーに似ているね