ホルン

管が1列に並んだB管シングルホルン、最近では2列に並んだB管とF管のダブルホルンが主流。
4つのレバーと口の形、そしてベルの中に手を入れる深さや形で音程を変えます。
特に右手でベルの塞ぐ量を調整し、半音低げたやわらかい音色を出すのが
他の楽器にはないホルンの面白いところ。

昔はレバーもないナチュラルホルンで音階を作っていましたが、今はレバーがあることで音の表現力が増えました。
ちなみに、奈良で観光地の鹿を呼ぶ際は、今でもナチュラルホルンが使用されています。

管楽器の共通操作でもある音の高さを変えるリップスラー(実際は舌の位置を変えるので舌スラー)も
行いながら演奏するのだから、少し頭の中が混がりますね(笑)。

また、調和し易いのでユニゾン(同一の音高を同時に響かせる)による演奏するパートが多く、
その分移調もいろいろと入れれられ、大変です。

ホルンの起源は動物の角などで作った「角笛」で、主に狩猟時の伝達に使用され、
馬に乗って操作する際に邪魔にならないようベルは後ろ向きに付いたとか。
日本の「法螺貝」も唇を震わせて音を出しているので発音原理は同じ。

金管楽器の中でもホルンは音域が広く、音色も木管楽器のような音色も出せるため
オーケストラでは演奏する範囲が広いです。

金管楽器の材質は一般的に真鍮(Cu+Zn)、銅と亜鉛の合金で真鍮を英語でbrassと言い、
ブラスバンドの語源でもある。
ちなみに、管楽器は白銅、銀以外はほとんどが真鍮製で、銅の含有率が多くなるほど
金属自体が軟らかくなり、音色も柔らかくなる。
・イエローブラス Cu70+Zn30
・ゴールドブラス Cu85+Zn15
・レッドブラス  Cu90+Zn10


ヤマハのホルン

ベル

F管(Fシングル)YHR-311

かなり古い代物です

が、音はしっかり出ます

トランペットに比べて柔らかい音色ですね

トランペットに比べて柔らかい音色ですね

手首を少し曲げることで、半音から全音下がる

B管とF管を組み合わせたダブルホルン
(管が2段階になっている)