胡弓

胡弓の本体(胴)の表は猫の皮、裏が犬の皮で出来ていて、表の黒い2点は猫のおっぱいの跡。
三味線のような上に厚皮は無く、タケを木枠の内側に立てて、ラインを張る。
ラインは絹の糸(三味線と同じ)。

指でテンションかけるのも、力を抜いて持つのも二胡と似ているが、
演奏方法は全くことなり、膝上に楽器を垂直に立て股で挟み、弓を水平にして弦を擦って音を出す。
奏者からは見え難く、ハープ以上の難点である。
更に本体(胴)をを左右に回転させて演奏もするため、他の楽器よりも難易度が高い。

弓は馬の尻尾で出来ていて、松脂を塗るのは二胡やバイオリンと同じ。
江戸時代から胡弓、三味線、箏の三つの楽器で合奏されていましたが、
明治以降は、長さを変えるだけで調律できる尺八にとって代わってしまい、胡弓奏者は数を減らしてしまい、今に至ります。
それもあってか、楽器の中古品がなかなか出回らないので、簡単には始められないのが難点。



胡弓

ラインは絹の糸(三味線と同じ)

弓は馬の尻尾

胡弓の本体(胴)の表は猫の皮、表の黒い2点は猫のおっぱいの跡。

黒木(黒檀)やユシギ(イスの木)の比較