セイジ・オザワ松本フェスティバル2022 

題目:セイジ・オザワ松本フェスティバル2022
日時:2022.08.21
場所:まつもと市民芸術館
曲目:オペラ「フィガロの結婚」
指揮者:沖澤のどか
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ

「セイジ・オザワ松本フェスティバル」は小澤征爾さんが総監督を務める音楽祭。
奏者はサイトウ・キネン・オーケストラ、小澤征爾さんに指揮を教えた先生/齋藤秀雄さんの教え子達で作られた劇団。
指揮は沖澤のどかさん、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝経験のある方(過去に小澤征爾さんが日本人で初めて優勝した大会)。

小澤征爾さんは桐朋学園の1期生で、同期にピアニストの中村紘子さんがいる。  
小澤さんは5歳まで中国で生活していたこともあり、父親は満洲在住の日本人として
「五族協和」(日本、朝鮮、満州、中国、モンゴル)の実現のために奮闘された。
その後はいろいろあり、日中国交正常化の際に息子で指揮者でもある小澤征爾さんが、中国オーケストラと共演した。

余談だが中村紘子さんが書かれた本「ピアニストとう蜜族がいる」、戦前戦後の日本で音楽教育の
難しさや海外の音楽家の知られざるヒストリーが描かれ、ためになりました。
特にポーランドのピアニスト/パデレフスキーが自国の首相までになったの話は
ショパンだけでない音楽にあふれた国で1度旅行してみたくなりましたね。
また、ラフマリノフとショパンは対照的で、ラフマリノフの手の広さを鍵盤で表したり、
ショパンの実物大の手のサイズを比較したりと、面白かったです。

  話は戻りそんな偉大な指揮者が関わるフェステバル、オペラ見ながらまとめて聞けるのだから、非常に贅沢デですね。
まつもと市民芸術館はオーケストラピットも備えてるもヨーロッパ風の素晴らしい内装で、
始まる前からやや興奮ぎみでした(笑)。

「フィガロの結婚」の複数の登場人物にも関わらず、工夫されたセット作りや場面転換など考えられていて、見応えありました。
来年も行きたくなりましたね。