オーボエ

オーボエはフォアゴットと同じダブりリード。
子供の頃に遊んだ草笛や、ラーメンのチャルメラ、日本の古典楽器/篳篥(ひちりき)もダブルリードになる。
音の発生メカニズムは、2枚のリードの開閉により空間に疎密が起こり、音波が生じて音が鳴る。
たたし、息を吹込み入口が狭いため、あまりに息を入れると音が鳴らない。
吸った息の1割ぐらいで音を鳴らし、残り9割は使われずに息の支えになり、その後のは外へ排出される。
昔小さなストローでチャルメラを作ったかの間隔ですね。

素材はイネ科の葦(ヨシまたはアシ)と同じですが、使う太さは異なり、フォアゴットの方が大きい。
作り方も一緒で、「円筒材を3等分→先端を削る→半分に折って縛る→シールテープを巻く」という流れ。
ざっくり書いたがこれが結構繊細な作業で大変、プロの奏者は手作りしているけども、素人では厳しいです。
リード約3000円/本のため、懐が寂しくなりますね。
最近ではプラスチック製のリードが発売され、音色はやや劣るものの、品質は安定しているため初心者にとってはうれしい限りですね。

水の入った瓶に5分ほど浸けて湿らせて使用するのだが、その給水具合で膨らんだり萎んだりと音に影響する。
アニメ「のだめカンタービレー」でオーボエ奏者/黒木君がリードを水に浸しすぎてコンクールで失敗したのが思い出しますね。

また、上管・下管・ベルのジョイント部分が連動キィと直結するため、間違って干渉して壊れないか緊張します。
リードも変形しやすい上に根元のコルクも上管には入りずらい。

これだけ初心者にとっては試練ありますが、更に音が簡単には鳴ってくれないのだ。
最初はリードだけで練習する日々が続き、お金もかかるため大変ですね。
それらあって吹けるようになると、これまた快感ですね。
また、オーボエの「ラ」の音からオーケストラのチューニングが始まるため、やや仕切ってる感がありますね。

ちなみに、オーボエ本体の材質は一般的に以下3種類がある。
1.グラナディラ(音が遠くに届きやすい広いコンサートホールに適している材質、クラリネットも同じ材質)
2.ローズウッド(グラナディラほど遠くには届かない室内楽に適した材質)
3.合成木製(木材の粉末を樹脂と混合した初心者用、天然素材のように急激な温度変化では割れ難い)



オーボエ

音の発生メカニズム

ジョイント部分が連動キィ

初めは上管・下管・バルの結合するのも緊張する

メーカー:Jマイケル(セミオートマティック)

リードを水で湿らせ

膨らみを確認してから上管に装着

音を鳴らすのも大変