現地の観光バスにひとり飛び乗り、走ること約1時間、万里の長城・十三陵へ。 車内では現地のガイドさんが解説をしているのだが中国語なのでさっぱり分からん。おまけに日本人は僕だけで少し心細かった。

けど、途中いろいろ話し掛けられ、ジェスチャーや筆談しながらも伝えたいことは通じたみたいで楽しかった。 あいさつ程度の中国語を少しは勉強しておけばよかったとちょっと後悔。

万里の長城1
全長約6700kmで北海道〜九州間の2.5倍もあり、あちこちの山の峰に長城の一部が見えた時には感動した。


「月からも見える人類史上最大の建造物」と言われるだけのことはある。
万里の長城2
そんな長城を実際歩いてみて、古い建物のわりに結構頑丈そうだったのにちょっと驚いた。
秦の始皇帝が築いたとされているが、それが紀元前210年頃で日本では弥生時代にあたる。

日本では稲作が伝わり、石器・青銅器が流行し、竪穴式住居で人が暮らしをしてる、 そんな時代に既にこのような建築物を造る技術があるのだからすごい。
万里の長城3
右の写真は万里の長城のなかでも「男坂」というところ。最大傾斜40度もある急勾配で、とても辛かった。

汗だくになりながらも、手をついて登るはめに・・・でも登りきった後の絶景は最高でした。 帰りは転げ落ちるようにして降りていったけど(笑)。
明の十三陵1
万里の長城の後は、明の十三陵の1つ「定陵」の地下宮殿を見学。 ここは明代13人の皇帝とその皇后が埋葬されて、権力者の力の象徴なのか地下だというのに驚くほど広かった。

石棺や椅子、壷なども立派だった。地下宮殿内は撮影は禁止で掲載できないのが残念。
明の十三陵2
「定陵」までの参道には石獣像や石人像が並んでいて、そのうちのひとつの石像。伝説上の動物らしく、頭に触れると良い事があるらしい。

石像を置くのは秦・漢代からの習慣で、動物にはそれぞれ意味がある。獅子は王の象徴、ラクダや象は砂漠や熱帯地方の輸送に使われてことから領土が広大なことを意味するとか。
天壇公園1
ここ天壇公園は明・清代の皇帝が五穀豊穣を祈った場所、左写真は天壇公園内のエン丘。

周囲にある広場には生け贄(と言っても人間ではなく動物)を捧げるための釜が並んでいる。
天壇公園2(皇キュウ宇)
右写真の皇キュウ宇は青い屋根の円錐形の木造建築で、祭事の際ここに祖先の位牌を置いたそうです。

高さ19.5m、直径15.5m、中はカラフルでとても綺麗でした。
天壇公園3(祈年殿)
皇キュウ宇からさらに門を抜けるといよいよ天壇公園のメインである祈年殿。
3層の大理石の壇上に立つ高さ38m、直径30mの円形の木造になっている。

ここでは皇帝が五穀豊穣を祈るための祭事を行ったそうな。なかの装飾は本当に立派でした。