黒部源流/赤木沢 沢登り

<日時&場所>
2016/7/15〜17
  黒部源流 赤木沢

<ルート&時間>
7/15(金):折立6:00→(釣り)→薬師沢小屋14:30→赤木沢出合17:00(ビバーク)
7/16(土):赤木沢出合7:00→大滝10:00→(釣り)→中俣乗越14:00→太郎平小屋17:00
7/17(日):太郎平小屋7:00→折立9:30

<コメント>
「折立〜薬師沢小屋〜黒部源流〜祖父沢〜雲ノ平〜薬師沢小屋〜折立」ルートで沢登り+釣り+高山植物をエンジョイする予定でした。
しかし、初日午前中までの雨で黒部源流が予想以上に増水していたため、赤木沢出会いの高台でビバークして水位が下がるのを1晩待つものの、
翌朝になっても渡渉できるほどまでには治まらず、祖父沢を通って雲ノ平まではたどり着けないと断念。

同時に黒部源流及び赤木沢初体験の不慣れな若い男性二人組が四苦八苦していたため、急遽フォローする形となり赤木沢を登って下山。
結果的には危険なポイントも再確認出来て、良い事前練習となりました。
それらを以下にまとめましたので、参考までに



【折立〜太郎平小屋】
登山口から三角点までは急登続き、それを過ぎればゆるやかな登り道。
標高差は約1000mで、水場が一切ないので最初の試練ですね。

【太郎平小屋〜薬師沢小屋】
多少の登り返しはあるものの、ほどんどが下りのため、特に問題はありません。

【薬師沢小屋〜黒部源流〜赤木沢出合】
基本的には沢の右側を歩く。
かなり増水していたため、深いところで腰から胸辺りまでの「へつり」が3回ほどあった。
それ以上の深さのところでは高巻き4回(懸垂下降2回)。

【赤木沢出合〜大滝】
5〜20mのナメ滝の連続で、景色は別格デス。
女性にとっては段差の高い場所が所々あり、 男性が先に登ってスリングを出して引き上げた方が効率良いです。

  核心部の大滝は高さ約35mあり、1番危険なポイントで右側から高巻きします。
ロープを出してプルージックで確保しながら登るのが安全だが、ホールドできる箇所が少ないため、 そのロープ操作も難しくなります。
ココだけ沢靴から登山靴に履き替えて、通過した方が良いかと思われます。

【大滝〜稜線/中俣乗越】
本流を進めば問題ないが、同じ水量の二股に出くわし戸惑い易いが、ココでは右を選択。
その後しばらくして、今度は同じ水量の三俣に出くわし、ココでは中央を選択。
そうすれば、キツイ藪漕ぎもせずに稜線/中俣乗越へと出られます。

【中俣乗越〜太郎平小屋】
長時間の沢登りで足はふやけているため、普段のスピードで歩くと足裏は痛いデス。
  その上に暑い稜線と涼しかった沢との気温差で疲れが一挙に出て、一般コースタイム以上に時間がかかります。
なお、稜線出たら水場はないため、沢から上がる直前で水を確保するのが先決です。

【太郎平小屋〜折立】
後は下るだけですが、有峰のゲート閉鎖時間がPM8:00のため、最後は時間との戦い。
なお、折立には少なくともPM7:00には到着しなければならないデス。

【まとめ】
滝の高巻きにどのくらい時間を要するかが赤木沢のポイント。
そのため、1泊2日で行くのであれば、少数精鋭パーティーが望ましいデス。
不慣れな人が多いようであれば、2泊3日が妥当かと思われます。

 


黒部源流を行く

記念撮影

確保
懸垂下降

赤木沢出合いの滝

高台でビバーク
納豆、きゅうりの糠漬け、おでんで夕食

静かな夜

早朝の赤木沢、気持ちイイ

豪快な滝

イワナ
ぬか漬けに

激流を行く

高巻きして

記念撮影、赤木沢を貸し切り

再び イワナ ゲット♪
塩焼きとア汁、ソーメンと一緒に食す

核心部の大滝
滝に打たれて

右から高巻き

ニッコウキスゲが素晴らしい

登った沢を振り返ると水晶岳

ちょいと一休み

稜線に出たところ

薬師岳が真近に見える