10年ほど前に登ったことのある剣岳、映画/剣岳 点の記を観て再び登りたくなり行って来た。 三菱マーク入りヘルメットをかぶって登っていると、「剣沢小屋の移転の仕事ですか?」「ご苦労様です」など、相変わらず勘違いされる(笑)。
途中、玉殿岩屋のお地蔵様や長次郎の墓など寄り道しながら剱御前へ。
ここではGPSを使って三角点を探すものの、雪の下に埋まっているのか、なかなか見つからない(涙)。 急傾斜の雪渓をピッケルとアイゼンで制動かけながら降りると、剣山荘の近くまで来てしまったので、三角点を発見することなくそのまま小屋へと向かった。

小屋に入ると、映画/剣岳 点の記について質問され、その影響でここに訪れたと伝えると、「第1号ですね、おめでとうございます」と歓迎された(笑)。 この日は運良く夏期剣山荘オープン祝いのバーベキューもあり、また宿泊者は自分1人だったため、誘われていっしょに楽しんだ。
正面の剣沢雪渓を観ながらの標高2500mでのバーベキューはかなり贅沢! 話題は、映画「剣岳 点の記」の撮影裏話や山岳警備隊の迅速な救助方法、ヘリによる物資輸送方法など山に関することで、充実した時間を過ごすことが出来た。
剣山荘で住み込みバイトしている方々の中には、野口健がエベレストに登った際にサポートとして働いたネパール人もいて、かなりビックリ。 日本人がアイゼンを装備しないと登れそうにもない雪渓を、彼らは長靴でそれもアイゼンよりも素早く登ってしまうというのだからこれまたビックリ!!
ポーターの脚力は恐るべし!!!

そして翌朝、剣岳山頂を目指す。 早朝の雪渓は、一部アイスバーンになっていて、かなり緊張。
稜線に出ると西の空の雲行きが怪しい、天候崩れの予報は当たってるなぁと落胆。 おまけに、雪解けあとの岩は、やや浮いていて崩れやすい・・・
それでもめげずに注意を払いながら前剣(約2600m)辺りまで登るものの、体がフラれるほどの強い横風が弱まる気配もなく、また体も冷え切ってしまったで撤退を決意(涙)。 馬場島/早月尾根ルートから攻めた方が風の影響も少なく済んでいたかもしれない・・・
早月小屋は7月にならないとオープンしないので、あと1week登山を先延ばしにしておけば良かったかも(涙)。 ともあれ、天候崩れる前に下山できて今はホッとしてます。

エリア 富山県/立山
山名 剣岳 
山行日 2009年6月28日(日)〜29日(月) 
コースタイム 室堂(9:00)→玉殿岩屋→剱御前(12:30/45)→剣山荘(14:30)
剣山荘(4:30)→前剣辺り約2600m 強風で撤退(6:00)→剣山荘→室堂(10:30)