【行先】
劔岳 (2999m)

【コースタイム】
12/31 吹雪時々雪
早月小屋(8:30)→馬場島(13:00)

1/1 雨
馬場島(9:00)〜山スキー〜伊折(10:00)

【感想】
翌日は天候が悪化して猛吹雪・・・
天気予報では回復の兆しが見られないばかりか、更に悪くなる予報だったため、滞在することなく下山。
(早月小屋スタッフも山に閉じ込められることを恐れ、早々に小屋締めして下山。)

前日のトレースは完全に消え、猛吹雪で視界も悪く、雪庇を踏まないようにと、ルートファインディングに悩む。
先頭を2名の山岳ガイドが協議しながら、ルートを切り開いていき、何とか下山。
これが冬の剱岳の恐ろしいところで、なかなか体験できない緊張感。
登山口辺りではその緊張感も溶け、なめこの群生に出くわし、みんなで獲って馬場島へ。
不思議と一体感がありました。
馬場島で年越しし、早朝にお雑煮を食べて、まったりした新年を迎えることが出来ました。

その他、冬の劔岳登山を通して気づいたことは、
・天候と雪の状態にもよりますが、登頂できるのは確率は5年/回と非常に低い
・スノーシューはかんじきにより2倍の浮力があってラッセルは楽だが、下山時にはかかとが効かないため、足元が不安定という難点がある。
・やせ細った早月尾根では、GPSでは、ルートファインディング出来ない。
・冬の劔岳から世界の山々へ挑む人もいれば、世界の山々へ挑んだ人が再び冬の劔岳へ戻ってくる人もいる
・年末年始の馬場島及び早月小屋は、顔なじみの登山家が揃う日本でも不思議な場所である。



もう吹雪の中、早月小屋から下山。
怖ぇ〜、ホワイトアウト・・・
安全地帯で一服

帰りになめこゲット♪
雪に埋もれた試練の岩、無事下山デス♪

馬場島で新年迎え、お雑煮がうまいデス。