予てからプラスチック流動解析に興味があり、その体験版ソフトMoldflow Plastics Advisers(Moldflow Corporration製)が手に入ったので挑戦してみた。
3D/CADデータを読み込み解析できるので自分の設計したモデルを解析したかったのだが、体験版ではそれが出来なかったのが残念。とれあえず樹脂の流れが複雑そうなサンプルモデルを解析してみた。
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このソフトは各樹脂メーカーからいろんな材質グレードを選定でき、スプール、ランナー、ゲートなどの寸法も細かく設定できるのが魅力的。
とりあえす材質は三菱エンプラ製PA6 1010C2、金型は4方スライドの2ケ取りサイドゲートとした。
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右写真は金型温度は60℃、樹脂温度は220℃として成形したときの樹脂の温度差を解析したもの、赤色が高温で青色が低温と示す。
想像していたものと同じような解析結果になりちょっと満足した。
これほど細かくシュミレーション出来るのなら、冷却回路の設計には十分役に立つだろう。
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左写真は同条件で成形したときのウェルドラインの位置(赤色)を示したもの、意外な位置にも出ていたので驚きである。
ゲートの位置やバランスを事前に知ることが出来、成形試作する回数も減らせコスト削減・納期短縮には効果が出そうである。
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右写真は樹脂の圧力損失を解析したもの、ゲート口が高く遠ざかるにつれて低くなってる。
肉盗みの難しい微妙な肉厚場所にうまく加圧できるかを事前に知ることが出来て便利かも。
金型冷却温度や樹脂成形温度などの調整で成形品のソリやヒケまでは解析できないのはちょっと残念。
ともあれ一通りの機能を使用してみて、解析の重要性を改めて知った。プラスチック商品製造の仕事に携わってる私にとっては、喉から手が出そうなくらいほしいソフトだ。
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