3D/CADで設計したモデルをABS造形機を用いて形成。 左画像はそのモデルデータ、やや複雑な形状にして特性をみてみた。

ABS造型機とは「3Dデータを上下方向のスライスデータに変換し、熱溶解させたABS(プラスチック)を、ノズルから射出・積層して形状を作り出す」もの。 いわゆる3Dプリンターだ
光造形と比べ低コスト・高品質というメリットがある。

写真はそのABS造形機、四角のヘッドから熱溶解させたABSが射出され、黒いテーブルの上に積層されていく。
そして、3Dデータを上下方向のスライスデータに変換したもの。

最下層がサポート材の土台(青色)になっていて、その上にモデル材(赤色)が積層され、モデル材が崩れないように周辺に準サポート(黄色)が取り囲まれている。
写真はその積層したスライスデータの1断面。

モデル材(黄緑色)は約0.2mmの細かいピッチで形成され、準サポート材(深緑色)はモデル材の補強部は細かく、それ以外は荒く形成される。
そしてその形成されてモデル、白色がABS(モデル材)で茶色がPMMA(サポート材)である。

これを酸性の溶液に漬け、超音波洗浄してサポート材だけ溶解させてモデル材を取り出す。
写真がその取り出したモデル材、CAMと違って機械加工の制約が無く作れてしまうところがすごい!

これなら簡単に機能確認できる上、設計コスト削減・納期短縮などが図れる。