マティーニについて


カクテルの王様マティーニの原型はジン・アンド・イット(gin and it)。
そのイット(it)は、イタリアンベルモットを指し、当初はドライジンとスウィートベルモットだけで作るシンプルなカクテルだった。

それが各地へ広がるにつれて、数多くのレシピが誕生していった。
「ザ・パーフェクト・マティーニ・ブック」というマティーニ専門書には、268種類ものレシピがこの1冊にまとめられてるのだから驚きである。

なかでも「ミキシンググラスに氷とベルモットを入れてステアした後にそれを捨て、ミキシンググラスにとベルモットの香りを残した状態でドラジ・ジンを注ぎ再ステアして飲む」と いうリンススタイルがある。
超辛口マティーニのだが、ちょっと勿体無いような。

マティーニに関して、漫画や映画でもいろいろ取り上げられている。

漫画では集英社から出版されている「バーテンダー」。
「マティーニはバーテンダーの顔(vol.7)」とも言われるほど、その味に対するプロの厳しさを痛感させられたような。



映画の中でのマティ-ニの使われ方で印象的だったのは「007 カジノロワイヤル」
以下はジームズボンドがカクテルをバーテンダーに注文した際の1コマ

「A dry martini. 」
(ドライマティ-ニを)

「Three measures Gordon's, one of vodka ,half on Kina Lillet, shake it over ice.」
(ジン3、ウォッカ1、キナリ1/2、をセシェィクし)

「then add a thin slice of lemon peel.」
(レモンの薄い皮をスライスして加えて)



おぉ〜、レシピまで指示するところがすごい!
それもステアじゃなくシェイクだし!!
ていうか、大金かけたポーカーゲームの際に、アルコール度数の高いマティーニを飲むとは驚き!!!
酔ってしまうと冷静な判断が出来ないのでは???
ゲームに勝った後に、このマティ−ニを「ヴェスパー(ボンドガールの名)」としてしまうところが、カッコイイ。

マテニーニについて調べていくにつれて、オシャレなバーでカクテルを飲みたくなりましたね。
ちなみに「地上最高のバー(ザ・グレイテスト・バー・オン・アース)」は、ニュ−ヨークのワールド・トレード・センター・ビル/107階にあり、 そこでは、ネオンに光るニューヨークや自由の女神を眺めながらカクテルを飲めるとか。 かなりの贅沢ですね、テロで壊される前に1度は訪れてみたかったなぁ〜。


カクテルを飲むようになってから私が読んでハマった本です。
どれもお勧めですね♪

商品名 著者 発行 コメント
スタア・バーへ
ようこそ
岸 久 文春文庫PLUS 実際のプロバーテンダーが日常業務をもとにその難しさが書かれた本。 銀座にその店をかまえてるので、1度は訪れてみたいですね。
マティーニを
探偵する
朽木 ゆり子 集英社 マティーニの歴史について書かれた本。 映画のシーンでのマティーニの使われ方についてのウンチクも面白かった。
バーのある
人生
枝川 公一 中公新書 東京近郊のバーを飲み歩いた経験もとにバーの接し方が書かれた本。 現実から切り離された癒しの空間/バーの魅力が分かります。
バーテンダー 城 アラキ
長友 健篩
集英社 お客に合ったカクテル作りやもてなし方に試行錯誤しながら、人間的にも成長していく様は、 カクテルの奥深さが描かれてた漫画。読み出すとかなりハマります。