ビール工場見学 in 東京/武蔵野


サントリーのビール工場は、武蔵野、利根川、京都、九州熊本の4箇所にあり、 そのうちの武蔵野「ザ・プレミアム・モルツ」工場を見学。なかでも、酵母を管理する様は、かなり大変そう。

なお、ビールは以下のような工程を経て作られる。
製麦 → 仕込 → 発酵 → 貯酒 → ろ過 → 缶詰め


< 製麦 >
粒が揃った良質のニ条大麦を、水・空気・適温で発芽させ、その芽を乾燥させて「麦芽」を作る。
ニ条大麦は一粒一粒が通常の六条大麦よりも大きいため、糖分が多くおいしいとのこと。

その二条大麦も試食しましたが、甘味が効いていて、けっこう美味しかった。
ポップ(毬花/きゅうか)は嗅いだだけでしたが、かなり苦味ありそうな強烈な香り(涙)。
これを混ぜようと最初に思いついた人の感覚がわかりません(爆)。

< 仕込 >
出来た「麦芽」を砕いて天然水と適度な温度を加えることで、麦芽中のデンプンが糖に変わる。
これにホップを混ぜて煮沸し、「麦汁」を作る。

その際、麦汁の煮沸開始直後にアロマホップを加え、さらに仕上げにファインアロマホップを加える 「アロマリッチホッピング製法」で、より美味しく仕上るように工夫している。

なお、天然水は丹沢水系の深さ約200mの地下深層水を使用。
工場作りも良質な水が取れる場所探しから始まるくらい、水選びはお酒作りに欠かせない大事な仕事とか。


< 発酵 >
そして「麦汁」に酵母を加え低温発酵させ、「麦汁」に含まれる糖をアルコールと炭酸ガスに分解する。
そして、1週間ほどで、アルコール5%の「若ビール」が出来る。

味を左右する重要な工程のため、生きた酵母を24時間体制で管理している。
5〜10μmの菌の働きを監視し続けるなんて何だかすごく大変そう。


< 貯酒 >
その「若ビール」を低温貯蔵し、ビールに炭酸ガスが溶け込むとともに「オリ」が沈み、熟成させる。
貯酒室は、何だか霊安室のように静かなところだ(爆)。

数十年も熟成させるウィスキーに比べ、ビールは約3週間ほどで出来あがる、意外と早い。
なお、熟成させればさせるほど良いというわけではなく、今度は余計な香りが酵母から出てしまうとか。
それらの管理が本当に難しそう。


< ろ過 >
熟成が終えたビールから「オリ」や役目を終えた酵母をフィルターで取り除き完成。

また、熱を加えないから「生ビ-ル」と言われている所以。
加熱処理せずに微生物を除去するフィルターって、目が相当細かそうですごい技術力だよ!

< 試食 >
工場見学を終え、ザ・プレミアム・モルツの試食。
このビールは欧州モンドセレクションビール部門で2005〜2007年で3年連続金賞を受賞したお酒。

黄金色で美味しそうに見えるが・・・でも、私にはやはりビールはちょっと苦手かなぁ(笑)。