カクテルについて

<カクテルの作り方について>
カクテルを作るには以下4種類の技法があり、それぞれの材料の特徴を生かして仕上げます。

シェーク
(Shake)
シェイカーに材料と氷を入れ、これを振って混ぜて仕上げる方法。

冷やすだけでなく、混ざり難い材質を混合したり、振って空気を入れることで強いお酒を柔らかく飲みやすくするのが目的で、 振る強さや回数などは、材料の性質や使用量により異なります。
ステア
(Stir)
ミキシンググラスに材料と氷を入れ、バースプーンで手早くかき混ぜて、最後にストナーを被せてグラスに注ぎ仕上げる方法。

比較的に混ざりやすい材料を合わせたり、材料自体の特性を生かす時にステアにします。
シェークするとカクエルが濁ってしまう材料にもこの方法を用います。
ビルド
(Build)
グラスの中に直接材料を入れて仕上げる方法。

フロートやプース・カフェなど比重の違う材料を重ねる時にビルドします。
発砲するソーダ水などを入れる際、ガスが外へ逃げてしまうことがあるので注意が必要です。
ブレンド
(Blend)
ミキサーを使って強く混ぜて仕上げる方法。

卵や生クリーム、生果汁を使うと時にブレンドします。
また、クラッシュド・アイスを入れて、シャーベット状や液状にしたりする時にも用います。




<カクテルを飲み乾すのにかかる時間について>
カクテルを飲み乾す時間で分けられてますが、グラスの大きさの違い方がわかり易いです。

ショート・ドリンク
ショートは小さなカクテルグラスで、10〜20分程で飲み乾すカクテル。
シェイカーで混ざり難い材料を強制的に混合しているため、時間が経つと分離し味は落ち易いです。
ロング・ドリンク
ロングはタンブラやコリンズグラスなど丈長なグラスで、時間をかけて飲むカクテル。
氷で低温を持続し、ソーダで分解し難くしているため、味は持続し易いです。 またショートに比べ、弱めのお酒が多いです。




<カクテルを飲む時間帯について>
カクテルは一般的に食前酒、食後酒、それ以外の3種類の飲む時間帯に分けられてますが、 最近ではあまり区別されなくなってます。

アペタイザー・カクテル
(食前酒)
食欲を増進しやすくするためのカクテル。
ベース酒としてジンを使った甘さ控えめでサッパリしたものが多いです。
アフター・ディナー・
カクテル
(食後酒)
消化を助けたり、デザート感覚で楽しめるカクテル。
ベース酒としてリキュールやブランデーを使った甘めのものが多いです。
オールデイ・カクテル 食事に関係なく、いつでも飲めるカクテル。
ほとんどのカクテルがこれに該当します。


<参考文献について>
本HPを作成した際に用いた文献です。 カクテルの歴史や作り方などが詳しく載っていて、それらを思い浮かべながら飲むカクテルもなかなかいいものですよ。

商品名 著者 発行 コメント
カクテル完全
ガイド
YYT project (株)池田書店 ジュース系/甘味&香系/炭酸系などに加える材料を分けて表にまとめられていてとても分かり易いです。
カクテル&
スピリッツの
教科書
橋口孝司 (株)新星出版社 ベース酒の造り方や種類、歴史など絵やイラストで分かり易く説明され、初心者にとっての教科書ですね。
洋酒の飲み方
楽しみ方
BOOK
成美堂出版 成美堂出版 カクテルに合う料理や葉巻にマッチしたカクテルなどが紹介され、カクテルの楽しみ方が増えたように思える1冊です。
新カクテル
全集
木村興三男 ひかりのくに 主なベース酒の銘柄や各々いろんな材料で割ったカクテルを写真つきで多く掲載され、わかり易いです。
サヴォイ・
カクテルブック
ピータードレー
サヴォイ・ホテル
パーソナルメディア(株) ロンドン名門ホテル「ザ・サヴォイ」のロングセラー本。 約800種以上のカクテル・レシピはバーテンダーの教本ですね。
はじめての
カクテル
草間常明 (株)宙出版 初心者向けの本で、カクテルを作る上での道具や食材なども掲載され、自宅で気軽に始められそうな本です。
世界の名酒
事典
講談社 講談社 お酒の卸業者や関係業者が使用している専門書、より詳しいことを調べるのに便利です。