天気もよく風も適度に吹いていて、セ−リング日和です♪


< 風位に立つ>

沖に出て安全が確認できたら、スキッパー(艇長)が「風位に立つ」指示を出す。
(ヨットが真正面から風を受けるようにすること)

ヘルムスマン(舵を操作する人)はティーラー(舵)を操作して、風の抵抗を受けないようにするためバウ(船首)を風上に向ける。

<メインセールのアップ>

バウマン(マストより前の作業をする人)はメインハリヤードが上部で絡まっていないか確認した上で、マストの下でハリヤードを素早く引く。

メインハリヤードは下に向かって手で引くのではなく、足の屈伸を使って体重を外側にかけるように引くと良い。

<メインハリヤードとウインチ>

メインセールトリマー(メインセールを操作する人、ヘルムスマンが兼任するときもある)がラフにテンションがかかるまで、ウインチでハリヤードを引き込んでメインセールを揚げる。

手で引き込めなくなったらウインチハンドルで巻き上げ、最後にハンドルを逆回転に回して締め上げる。

<船体をキープ>

メインセールを揚げている間、ヘルムスマンはマストトップの風見がV字の範囲内になるようにティーラーを操作する。

それと同時に先行方向に障害物が現れないかも確認する。

<ジブセールのアップ>

次はシブセールのアップ。
ジブセールマン(ジブセールを操作する人)は、ジブシートを引いてジブファーラーからジブセールを展開する。

スキッパーの指示した進行方向に向くように、ジブセールをトリムする。
同時にフォアステーの下から出ているリーフラインが引き込まれて行きますので、 セールを展開した後はその遊びも少なくする。

ヘルムスマンは、特にバウを風上に向ける必要はないが、激しくシバーしないように注意してティーラーを操作する。

<ジブセールの調整>

ジブセールマンは、ジブセールがシュラウドから数cm離れた位置になるまでトリムする。

ジブセールを引き込み過ぎるとスプレッダーに触れ、逆に出しすぎるとライフラインに触れて、 セールが摺れて破れる可能性があるので注意する。

<ジブセールのテルテール>

ヘルムスマンが、ジブセールに入る風の状態を見るために付いているテルテール。

進行方向に対し、左側が赤色で右側が青色となっていて、 風上側のテルテールが乱れている時は、ジブセ-ルの出し過ぎ。

逆に風下側のテルテールが乱れている時は、ジブセ-ルの引き込み過ぎ。

<メインセールのリーチリボン>

同様にメインセールに入る風の状態を見るために付いているリーチリボン。

テルテールとリーチリボンがキレイに流れていれば、しっかり揚力を得て効率良く進んでいることになる。
が、コレがけっこう難しいデス(涙)。

<タックの準備>

進行方向に障害物がある場合は、タックして方向転換を行う。
スキッパーはタックの指示を出し、ヘルムスマンがバウを風上に向け、シブセールに裏風を入れる。

メインセールトリマーはメインセールを引き込み、ブームをセンターの位置まで移動したらロックする。

風上側ジブシートマンは、ジブセールのテンションを緩めないようにウインチに1回巻きで止めておき、直ぐにリリース出来るように準備しておく。

風下側ジブシートマンは、ウインチに1回巻きして緩みをとっておき、巻く準備をしておく。

<タックの開始>

ヘルムスマンはスキッパーの指示を受けた後、ラダーを操作して一定の速度を保ちながらバウを風上に向ける。
シブセールがシバーした瞬間、反対側へ素早く移動する。

風上側ジブシートマンは、シブセールがシバーした時に風上側のジブシートをウインチから外す。
(上に引っ張ると素早くできる)

同時に風下側ジブシートマンは、ジブシートを急いで引き込む。
手で引き込めなくなったらウィンチハンドルで巻き上げ、最後にハンドルを逆回転に回して締め上げる。

メインセールトリマーは、タックを終えたらメインセールを送り出して風を入れる。

<タックとクロスホールド>

ヨットはタックを繰り返し、クロスホールド(風上に対し斜め45°)で進んで行く。

クルーはヒールバランスを考慮して、風上側に移動してヒールをおさえるよう務める。

<Uターン>

定置網をタックで交わしてシーバースまで来たらUターン、クォーターリーやランニングで港に戻ります。

クロスホールドとは逆に、風下斜め45°から風を受けて進むことをクォーターリーと呼び、 真後ろから風を受けて進むことをランニングと呼ぶ。

ランニングは、風下の速度とヨットの速度が相殺された時は風が止まったように感じるため、 夏場は暑くてツライです(涙)。

<ジャイブの準備>

タックは風上に向いての方向転換に対し、ジャイブは風下を受けての方向転換。

タックに比べてヨットの進路変化が少ないため操作は簡単ですが、 ブームの移動量が大きいため、強風時には危険デス。

スキッパーがジャイブの指示を出したら、ヘルムスマンはマストヘッドの風見を見ながら クォーターリーからランニングにティーラーを操作する。

メインセールトリマーはメインシートを引き込み、ブームをセンターまで移動したらロックする。

ジブセーラーもジブシートを引き込む。

<ジャイブの開始>

ヨットがランニングから反対側のクォーターリーまで来たら、ヘルムスマンは反対側へ素早く移動する

メインセールトリマーは再びメインシートを緩め、メインセールに風を入れる。

メインセールに風が入って後、ジブセーラーはジブシートをゆっくり送り出し、ジブセールにも風を入れる。

クルーはヒールバランスを考慮して、風上側に移動してヒールをおさえるよう務める。
ただし、ランニング中のヨットは不安定なため、唐突な揺れには注意が必要デス。

<スピネーカーの展開>

長時間ランニングする際はジブセールを下ろし、代わりにスピネーカーセールを揚げる。

バウマンはマストにスピネーカーポールをセットし、 フォアステーの外からスピネーカーセールを揚げ、大きく開いたらジブセールを下ろす。

<スピネーカーの調整>

スピネーカーの操作は凧揚げと同じ原理で、高く揚げて大きく広げるのがコツ。

スピネーカーの材質はナイロン繊維で、メインセールに比べて薄くて軽いのが特徴。

<帰港>

帰港の際、セールは全て下ろし、エンジンをかけて入港する。

今回操船して思ったこと、
スピネーカーを揚げた状態でのジャイブは難易度が高く、もっと練習して確実に出来るようになりたいですね。