金沢蓄音機館

東京/上野にある国立科学博物館よりも資料が豊富な金沢蓄音機館。
全国から寄贈が多く、当時の音色も実演/実聴できるから楽しいです。
カビの生えたレコードにはカビキラーが一番良いとか。

<蓄音機の歴史>
1877年に、エジソンがスタンダート・フォノグラフ(錫箔円筒式蓄音機)を開発した。
ラッパの先に針がついていて、歌ったりすると振動した針が円筒形の蝋管に刻まれ、
錫(スズ)やワックスが塗られた蝋管に録音される仕組みです。
(最初に録音されたのは「メリーさんの羊」)

1887年に、エミール・ベルリナーが円盤式蓄音機「グラモフォン」を開発した。
現在のレコードプレーヤーと同じように円盤を回転させて音を再生する仕組みです。
円盤の方がコピーが作りやすく、エジソンのものよりも売れた。

1925年頃に、電気式蓄音機(電蓄)が開発された。
ターンテーブルをゼンマイではなくモーターで回し、針の動きを電気信号に変換し、真空管式のアンプで増幅、
その信号でスピーカーを鳴らす仕組みです。

<記憶媒体の歴史>
錫(スズ)やワックスが塗られた蝋管

SP盤(スタンダートプレイ)は大きさ25cm、78回転で約3分 録音出来る

LP盤(ロングプレイ)は大きさ30cm、33回転で約25分間 録音出来る

EP盤(エクステンデットプレイ)は大きさ18cm、33回転で約8分間 録音出来る

磁気テープ

CD

DVD

MPプレイヤー


金沢蓄音機館

エジソンが開発したスタンダート・フォノグラフ
(錫箔円筒式蓄音機)

エジソン アンベローラ モデル30
(蓄音機のラッパが箱の中に納まった)

エジソン ダイヤモンド・ディスクL-35
(針がダイオモンドで出来ていて音色はイイが高価)

エミール・ベルリナーが発明した円盤式蓄音機「グラモフォン」

持ち運びできるコンパクトな蓄音機

ビクトローラ クレデンザ
(当時は家が建つくらいの高価なもの)

レコードの数々

ジャケットも面白い

紙でできたホーン

ビクターエレクトローラ(VE)10-51型 (家具並みの大きさ)

日本コロンビア オートチェンジャーARG-952
(酒場でよく演奏された機械)


「大人の科学」から発売している「新エジソン式コップ蓄音機」。
簡単なプラモデル感覚で実際に組み立てて、再生&録音を試すことで
蓄音機の構造を理解出来ました。

<録音の仕組み>
ホーンに声が入ると、声で細かい振動が起き、振動が針に伝わり、コップに音の溝を波で刻む。

<再生の仕組み>
コップの溝の波が針を振動させ、振動がホーンに伝わり、ホーンから音が出る

<溝と音との関係>
・溝の波の間隔が狭い → 音が高い
・溝の波の間隔が広い → 音が低い
・溝の波の幅が大きい → 音が強い
・溝の波の幅が小さい → 音が弱い

「大人の科学」から発売している「新エジソン式コップ蓄音機」

蓄音機の構造を理解できる

コップに録音した溝

溝と音との関係