ヴィオラ

ヴァイオリンより一回り大きいヴィオラ。 ヴァイオリンはストラディバリやガルネリ、アマティなどの真似て作らてたものがが殆どで、
長さは約356mm、重さは約400gが一般的ですが、ヴィオラは長さや重さが結構異なる/個体差は大きい楽器。
写真は「STENTOR student U」、F孔の奥にラベルが貼られている。

弓はほぼ同じ長さだが、重さはヴィオラ方が若干重い。
ヴィオラは楽器にある程度の重さをのせないと良い音が出ない楽器でのため、腕の重さが乗せやすくしてある。
(その分楽器を大きくすれば良いのだが、今度は持ち難くなるため、今の傾向に落ち着いた)。
逆にヴァイオリンは速くて細かいパッセージを弾く旋律が多いため、軽くしてある。

ト音記号とヘ音記号との間のハ音記号(第3線(真ん中の線「ド」)で楽譜が書かれていることが
多いので慣れるのが大変ですね。

一般的に約30万円以下の楽器の殆どは中国製でラベルが無い状態で作られ、メーカーがラベルを貼って販売している。
ラベルの無い楽器も出回っていて、弓も同様です。
そのため、名の知れた工房での手作りがいいですが、その辺りは値段との相談ですね(笑)。

ヴァイオリンはヴィオラと違って1番高い「ミ」の弦がある、ヴィオラはその逆でヴァイオリンと
違って1番低い「ド」の弦があり(完全5度下)、このため、ヴァイオリンとヴィオラの演奏するパートが異なる。
(ヴィオラの楽譜にはハ音記号が出てくるので苦労します)
チェロ、コントラバスも、弦の音域が以下のように異なる。

・ヴァイオリン「ソ・レ・ラ・ミ」・・・ヴィオラと違って1番高い「ミ」の弦がある。
E線・・・φ0.3mm
A線・・・φ0.6mm
D線・・・φ0.7mm
G線・・・φ0.8mm

・ヴィオラ「ド・ソ・レ・ラ」・・・・ヴァイオリンと違って1番低い「ド」の弦があり、サイズも1周り大きい。
A線・・・φ0.6mm
D線・・・φ0.7mm
G線・・・φ0.8mm
C線・・・φ1.0mm

・チェロ「ド・ソ・レ・ラ」・・・ヴィオラより1オクターブ低く調弦する。
A線・・・φ0.7mm
D線・・・φ1.0mm
G線・・・φ1.1mm
C線・・・φ1.7mm

・コントラバス「ミ・ラ・レ・ソ」・・・チェロは五度ずつ調弦するのに対し、コントラバスは四度ずつ調弦する。
G線・・・φ1.5mm
D線・・・φ1.7mm
A線・・・φ2.2mm
E線・・・φ2.7mm

ヴァイオリン弦の音域

ヴィオラ

「STENTOR student U」、F孔の奥にラベルが貼られている

形状はヴァイオリンとそれほど変わらない

ヴィオラA線/D線/G線/C線

裏板

ヴァイオリン(左)と一回り大きいヴィオラ(右)

実際に演奏してみた